この10年ほどで大阪の侵入窃盗犯は少なくなってきているものの、平成29年1月だけでも6633件もの被害が報告されています。
これは認知件数のみであるため、認知されていない又は報告されていない被害を含めればさらに多くなると推測されます。
平成17年、大阪ではピッキングにより多くの被害が発生しました。
防犯への意識が広まるとともにピッキング対策が進んでいるというのに、なぜ侵入窃盗被害は少なくならないのでしょうか。
それは、侵入窃盗犯の手口が進化しているからです。
ピッキング被害が急増したことでピッキング対策が進むと、今度はサムターン回しが急増しました。
被害が急増したことでサムターン回し対策が進むと、今度はバンピングという新たな手口があらわれ始めました。
まるで、侵入の手口と鍵の進化・防犯対策がいたちごっこをしているかのようです。
現在、アメリカなどで横行している侵入の手口がバンピングです。
これはバンピングキーを差し込み、コンコンと叩くだけで開錠できてしまうという恐ろしいものです。
わずかな道具さえあればほとんど音も立てずに侵入できてしまいます。
この技術自体は古くからあるものの、現在アメリカで横行している手口は進化型バンピングとでも言っていいものです。
アメリカで流行ったものが日本の大阪で流行ったとしても不思議ではありません。
大阪府警ではそれほど敏感になる必要はないと言っていますが、心配な傾向であることは確かです。
自分たちでできる防犯対策にはどのような対策があるのでしょうか。
ネットなどを検索するとさまざまな対策が挙げられていますが、実施しやすい対策としては1ドア2ロックとセンサーライトなどでしょう。
警察などでも補助錠を活用した1ドア2ロックを推奨していますが、面倒だという方が多いためかそれほど浸透していません。
鍵業者に依頼すれば、補助錠は簡単に設置することができます。
侵入被害に遭ってから対策しておけば良かったと後悔しないように、今から対策することをおすすめします。